リモートワークの選択肢
新型コロナウイルスが猛威を振るっており、大手企業はどんどんリモートワークを導入していっています。大手企業の場合、社員全員にノートパソコンを支給していたり、シンクライアントを導入していてすぐにリモートワークができる環境が整っているでしょう。
ちなみにシンクライアントとは、クラウド上にPC本体を配置して、ただのディスプレイであるノートパソコンから遠隔で接続する仕組みのことです。
しかし中小企業の場合、そもそもノートパソコンすら利用していないケースもあるかと思います。当然、それなりのコストがかかるシンクライアントを採用しているケースは極めて稀でしょう。
そうなるとリモートワークをする上での選択肢はどうなるのでしょうか。
①自宅の固定回線を利用してリモートワーク
②モバイルWiFiを支給してリモートワーク
このどちらかになるかと思います。
ただ、業務によっては①の固定回線が必須になることもあります。例えば、頻繁にデータをアップロードするケース。システム開発、画像・動画編集などはそれに該当するかと思います。それを②のモバイルルーターで行うと悲しいほどストレスとなります。
モバイルWiFiは基本的にダウンロードをする分にはそれなりの速度が出るのですが、ほとんどの場合はアップロード速度が極めて遅いです。例えば、とあるホームルータータイプのモバイルWiFiは、
下り(ダウンロード)が最大320Mbps
上り(アップロード)が最大10Mbps
となっており、当然最大なので、実際の速度はその何分の1かになります。
「アップロードが最大10Mbps」とは、最大でも1秒に約1MBのデータしかアップロードできないことになり、数百MBのデータをアップロードしようとすると、膨大な時間を必要とすることになります。
ExcelやWord、PowerPointなどの事務処理の場合でも、画像を多く利用するとすぐに数十MBになってしまいますので、そのような場合もモバイルWiFiでは厳しいと思っていたほうが良いです。
参考までに。