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IT

VB6.0の継続利用

2020年現在、未だにVB6.0を使用している会社に関わったことがあります。
それ自体は理由によりけりかと思う部分はありますが、将来を考えたらとても厳しいのではないでしょうか。

VB6.0は1998年リリースの製品で2008年に延長サポートが終了しています。そしてメインストリームとしてはWindows7以降では動作保証をしていません。かろうじて、マイクロソフトはWindows10の有効期間内はランタイムをサポートすることとしており、「Windows as a Service」をいうコンセプトと共に、「半永久」サポートという表現を使っており、「永久」ではありません。しかもそれを受けるにはすべての大型アップデートに対応しておく必要があり、1回でも逃すと1年後にはサポート対象外となります。

まあ、そもそもMicrosoftがWindowsのナンバリングを辞めると言っている時点で、どんなにWindows10が続こうが、その後に出てくるOSでは対応しないだろうと予測できます。例えば新しいWindows10のサポートが終了した後に新しいExcelが出たとして、まず間違いなくwindows10は対応しません。その結果、新しいOSにせざるを得なくなり、結果的にVB6.0のランタイムを使える環境ではなくなります。つまり、VB6.0にしがみついても、それ以外の条件で使わなくなる未来しかありません。

それでもしがみつきたいなら、会社の規模にもよりますが、中古品の購入でwindows10を維持し続ける方法もあるのではないでしょうか。大体、過去のサイクルから推測すると、windows10は2030年くらいまでは生き残るのではないかと思います。ただ、繰り返しますが、その他のソフトウェア等が進歩していく事の恩恵を捨てることとなり、ほとんどの業種で仕事をするにはPCが不可欠になった現在、その選択をすることは企業としての衰退を選択したことと同義になります。

話を戻します。
では望ましい方向性は?と問われると、いくつかの選択肢が存在します。
タイプ分けと方向性をまとめると以下となります。

【タイプA:今のままでいい!】 
  上記通り。windows10にしがみつきましょう。

【タイプB:今のままでいいと思わないが、やり方は変えたくない!】
  原則リライトを考えた方がいいのではないでしょうか。

【タイプC:新しいやり方で!】
  パッケージへの切り替えも含めて、幅広く検討しましょう。

ちなみにほとんどの場合、タイプCにすると様々な点において良い方向へ行きますが、ITリテラシーが低い組織だと、あまりよくない結果で終わる可能性が高いです。特に上層部の理解が弱いと、「なんでそんなにお金がかかるのか」となります。もし、それを感じ取ったならば、迷わずタイプBを選んだ方がよいのではないでしょうか。タイプBは一見無駄に感じますが、費用の算出はすごくわかりやすく、ITを理解していない人たちがとても納得しやすい形で進める事ができることでしょう。

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